ダブリング専用VSTプラグイン作ってみた


 
■はじめに
音が左右から聴こえるようなダブリング効果が大好きです。これはショートディレイを使ったシンプルな仕組みで実現できますが、最近のディレイVSTは多機能すぎてダブリング効果を作るためにはかえって使いづらく感じることがあります。そんなわけでダブリング効果に特化したVST「ダブリンガー」を作りました。ツマミが1個だけなので誰でも迷わずに設定できます。
アコースティックギターエレキギターなどにかけて音に広がりを与えたり、音を密集させないよう中央の定位を空けるのに使うと便利だと思います。アタックの強い音にかけると特に効果的です。
ダウンロード
 

 
■仕組み
まず、入力したステレオ音源を一旦モノラルにMIXします。
次に片方のチャンネルにそのままの音を、もう一方のチャンネルに、フィードバックなし、ディレイタイム0〜100msecのショートディレイで遅延させた音を出力します。
遅延させた方の音は聴覚上わずかに小さく聴こえてしまうので、それを補正するため最後に音量バランスを自動調整します。
 
■パラメータの説明
Delay Time
片方のチャンネルの遅延時間を0〜100msecの間で設定します。ディレイタイムの設定値に応じて音量バランスが自動的に調整されます。
 
■動作環境
VST2.4準拠
Windowsマシンでのみ動作します。
Windows XP 32bit、FL Studio9で動作確認しています。
 
■その他
今回もg200kgさんのツールとサンプルデータを使わせていただきました。
 SkinMan http://www.g200kg.com/jp/software/skinman.html
 KnobMan http://www.g200kg.com/jp/software/knobman.html