エンジニアがいきいきと仕事できるようなSI業界にするために
うひー、はてブのホットエントリ効果ってすごいな。アクセス数バブル。僕がうまく言えなかったことを簡潔にコメントで表現しくれたり、反対意見とかもすごくためになるものばっかりです。そんなわけで前回の補足的なことを書いてみます。
僕がSI業界で問題だと思っているものに以下の3点があります。
1.どのようなスキルセットが必要になるか説明せず学生を採用すること
2.高スキルエンジニアを生かしきれていないこと
3.属人化問題対策ができていないこと
どのようなスキルセットが必要になるか説明せず学生を採用すること
Webの世界では学生時代から人気サービスを立ち上げたりして、その実績を買われて鳴り物入りで入社するような人が、今どんどん現れています。前回のエントリーは、SIの世界でもそんなことができないかなあという願望を込めて書きました。なので、SI業界もこれまでのように行き先を告げずにバスに乗せ、10年泥のように育て上げるようなやり方はやめて、ちゃんとこういう仕事だよと説明しようよ、ということを前回書きました。
高スキルエンジニアを生かしきれていないこと
スキルの高い人が能力を十分発揮していきいきと仕事ができるように、人海戦術的なチーム編成ではなく、少数精鋭型や外科手術チーム型のような開発組織にできれば、と思います。これは前々回書きました。
2008-06-12 プログラミングできない人を集めて開発するのはさすがにもう無理
あとはこんなのも書いたことがあります。
2007-11-04 SI業界のネガティブイメージ
属人化問題対策ができていないこと
とはいえ「このシステムにはあの人がいないと困る」となって抜けられなくなるのもよく見る不幸です。能力のある人ほど過去に携わったシステムに縛られて新しいことができなくなってしまいます。SIの世界では知識やノウハウがひとりの人間に集中してしまうことを属人化といって病的に恐れますが、大量の仕様書を書く以外にもっと効率的なナレッジマネジメントの方法を確立できないかなあと思っています。属人化の話は、このブログを始めた頃に書いたことがあります。