SI業界のネガティブイメージ
IT業界不人気の理由は? 現役学生が語るそのネガティブイメージ
いろいろと話題になっているようで。
内容であるが、IT産業、IT企業、IT技術者というくくりが広すぎて、何を話せばいいのかよく分からなかった。結局、討論会の内容もぶれてしまっていたと思う。パネリスト3人は、NTTデータの元社長、TISの社長、IPAの理事長という、IT産業というよりSIerの人気がないことについて語りたいだけなんじゃないかという顔ぶれだったし、もっと明確にテーマ設定をすべきだったと思う。
SI業界に10年以上いるけど、プログラミングやコンピュータサイエンスに関して、特にクリエイティブな方面で「この人は凄い」というエンジニアには会ったことがない。
もちろん、めちゃくちゃ頭の切れる人はいっぱいいて、そういう人は、プロジェクトを着実にマネージメントをしたり、わずかな期間でもれなく業務分析したり、堅牢なシステムを設計したり、巨大な既存システムの仕組みをあっという間に理解したり、サーバトラブルを迅速に復旧したり、といったところで他人に真似のできない能力を発揮している。
もう少しプログラマーレベルで抜きん出た能力のあるエンジニアはどうかというと、その実力のほとんどは生産性、つまり設計&実装をいかに短期間で終わらせるかというところに表れる。
つまりこの業界では優秀な人の頭の良さは「品質向上」と「時間短縮」に投入されているということなんだろう。それはそれで悪いことじゃないと思うけど。ただ、人に真似のできないサービスを発想して、最新の言語やライブラリを駆使して、高度な理論に基づいたロジックを実装するような能力を持っている人材は生かしきれないだろうね。
なんか解決策はないものか。