じゃあ、何がネックでSIerは変われないの?

SIerといっても中には危機感を持っている人達はいて、だけど彼らにしてもどうやって変えていけばいいのか答えが見つかっていないんじゃないかな。

彼らは、確かに「業界大手企業」や「業界団体」の「えらい人々」ではある。しかし、彼らを別の誰かに置き換えたらヤバイという感じが全くしないのだ。社内人事のあやで別の誰かが彼らが座る椅子に座っていても、それでその企業が別物になるというようにはとても見えないのだ。


404 Blog Not Found イメージを形にできない人は減衰する


すごく素朴な疑問なんだけど、優秀なプログラマーが少数精鋭でサービスを作り上げるスキームの場合、キーマンが病気になったりしたらスケジュールはどうなってしまうんだろう。

会社に本物の「重鎮」がいたとして、彼が誰かに置き換えたら企業がヤバくなるのだったら、どうやって安定した品質のシステムを提供し続けられるんだろう。


現在のSI業界では、このような状態を「属人化」と名前をつけ、リスクとして捉えている。

人材を交換可能なリソース扱いすることでコストと品質の変動リスクを回避するモデルが、もはや閉塞状態なのはすごく分かっている。でも、だからといって「属人化はリスクではない」と納得できる根拠がないとなかなかSI企業の体質は変われないと思う。