昔のFM音源シンセDX27を修理した

僕が普段からあんまりシンセシンセ言ってるので会社の人が実家で眠ってたシンセをくれました。たぶん彼の実家の家業はサンタなんだと思います。
 
本体にはDX27と書いてあります。名前くらいは知ってるものの詳細までは知らないので、マニュアルをヤマハのサイトからダウンロードしました。昔の楽器のマニュアルもきちんと入手できるようにしているのってすごくありがたいです。それからACアダプターもないのでマニュアルを見て同じ仕様のものを買ってきました。
 
起動すると「CNG RAM BATTERY!」と表示され、RAMに記録されているはずの音色表示はめちゃくちゃで音もほとんど出ません。ROMの音色を呼び出すと、こちらはちゃんと懐かしいあのDXシリーズのFM音源特有の音が鳴りました。そんなわけでバッテリーを交換するだけでなんとかなりそうです。
  
バッテリー交換方法の参考になりそうなウェブサイトを調べるとこんな感じ。
http://www.alexannesty.com/dx7s-battery-replacement.php
http://concretedog.blogspot.jp/2010/01/replace-ram-battery-resurrectionyamaha.html
どうやらボタン電池がしっかりハンダ付けされているようです。
 
中を開けて基盤を外して

裏返すと

ありました。CR2032電池。簡単に外せそうですが、がっちり金具にくっついてます。電池を半田で加熱するのは爆発しそうで怖いので、金具ごと交換することにします。

裏の金具のハンダを外して、代わりに短いケーブルをハンダ付けします。

ケーブルと新しい電池をテープでつけて、ホットボンドで電池を基盤に固定します。こういう雑な感じがいかにも修理っぽくてわりと好き。

テスターで接触不良がないことを確認した後、ACアダプターをつないでスイッチを入れます。起動しても「CNG RAM BATTERY!」の表示が出なくなりました。良い感じです。基盤をおさめて蓋を閉めてネジ止めして完了。
80年代のシンセが新品のようによみがえりました。